季節の便り

新しい薪ストーブ

2007年1月12日

新しい薪ストーブ

山小屋の今ある薪ストーブはもう何年使っているだろうか?と考えてみる。
私が山小屋に入って何年目かと思う。あの当時千葉県の友人に作って頂いたストーブでした。
柳沢峠から私が荷揚げしたのですが、そのストーブの暖かさで何人の方を暖めたでしょうか?

ストーブの上での暖かな食べ物を作ったりもして,様々の方との出来事が思い出されます。
ストーブを囲んでのおしゃべり、鍋を囲んだり、肉や魚など焼いて食べたりもしました。山小屋特製ケーキも焼きました。
今でも来て頂いている方、久しぶりに来る方、音信不通になった方など山小屋にかぎらずそれはある事ですが「やあ、元気でいる?」の声が聞けることは山小屋にいるからかもしれないけれど大変うれしい事です。

昨年夏頃より,今使っているストーブに穴が開いて来てすこしづつ広がって来ました。
薪をくべる戸の留め金も壊れて来ました。
そこで、地元の大村鉄工所の大村社長と中村設計の中村社長が時折、大菩薩に登りに来て山小屋でコーヒーを飲んでおしゃべりをして行くのを幸いにして、昨年の12月大村社長に「薪ストーブを作ってほしい」と頼んだところ、快く引き受けて頂き完成したとの連絡を受けて早速受け取りました。山小屋の冬の事を考えて頂き優先しての完成です。それに大サービス!

いろんなところに心配りしたストーブは芸術品で夕日に輝いていました。

せっかく早く完成して頂いたのと、再び山に雪が降ってはと思い、今日山小屋に荷揚げをしました。
昨年女子トイレの外壁をトタン壁から板壁に変えた時、板の提供と運搬を引き受けて頂いた「雲峰荘」の章雄さんに今回も山道迄運搬を手伝って頂きました。

まだだれも歩いていない山道にはウサギ、シカ、イノシシ、テンの足跡がありました。
雪のない頃の大きな霜柱に先日の雪が積もり、歩くたんびに「ガサ、ザク」と雪の下で霜柱が砕ける。
空は曇り空。ストーブと鉄の背負子を入れて30キロ。箱形のストーブはおもさも箱形に分散しているので前屈みの姿勢にしないと後ろに引っ張られる。
冬の気温のお陰で大汗はかかないが汗が落ちる。風が強くふいていれば氷の汗ツララになるだろうと、、思いながら、山小屋でのストーブの楽しい団らんを思う。
風がないので、木々から雪も落ちず、鳥も鳴かず、シーンという音だけが聞こえる。
時々,私の深呼吸。山小屋に近づく頃に細かい針の様な雪がちらつき出し、冷気を感じる。

山小屋に人影はなかった。ストーブを下ろすと体が宙を飛んでる様に軽くなる。
「良かった。雪が深くならないうちに揚げて」と心から思い,協力して頂いた皆様に感謝しました。

新しいストーブで音を出して燃える薪。ランプにも火が灯る時にはストーブの上で美味しいもの食べましょうか。
ランプの灯りで新しいストーブで最初に暖まった方には暖かなプレゼントでもしましょう。

ストーブの荷揚げで汗をかきましたが、暖かな気分になりました。

写真は夕日に輝く新しい薪ストーブ