季節の便り

不思議な仲良し

2009年6月16日

不思議な仲良し

森を歩いていた時に見つけた事です。

ヤエガワカンバの樹にナナカマドの木が葉っぱを付けて育っていました。
どのようにして入り込んだのか解りませんが、ヤエガワカンバとの関係がどの様なのか?
聞いてみたいですね。

秋の終わりの寒い日、風に吹かれてナナカマドの種がヤエガワカンバの樹に落ちました。
名前の様に何枚もの皮の隙間にひっかかってしまいました。
土のある落ち葉の中で寒い冬中グッスリ眠り、暖かな日差しになってゆっくり目覚めて芽を出すはずだったのにと、ナナカマドの種は自分の大きな不幸を嘆き悲しみました。

上の方から声がしました。「ソンナニナゲカナクトモイイノニ、アタタカナモウフガイッパイアルデショウ。サムイフユヲココデスゴシナサイナ」
上のどこから聞こえて来るのか解りませんでした。上を見られない姿勢をしていました。
その内に風が吹き樹が揺れて、それでナナカマドの種は柔らかな毛布の様な中に入っていきなんだか眠くなり長い眠りとなりました。

暖かな風と冷たい風が代わりばんこに吹いて来ました。
ナナカマドの種はゆっくりと目覚めました。
ヤエガワカンバとの交流が始まり、ナナカマドの種は間もなく発芽し年々成長してきました。
今でも毎日、楽しいおしゃべりが続いている様です。

太い樹の二股等に他の木が育っている事がありますが、今回見た形は初めてでした。